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研究?産学官連携

「視覚障がい者の歩行を案内する車輪付き杖型ガイドナビ装置」の開発を目指してクラウドファンディングを開始!

                           プレスリリースはこちら
 
 現在、視覚障がい者の数は、30万人(障がい者手帳発行数より)とされています。しかし、実際には(日本眼科医会の疫学的試算より)164万人が何らかの不自由な生活をおくっていると考えられ、社会の高齢化に伴いその数は増加傾向といっても過言ではありません。
 視覚に障がいをもつ方々は、白杖歩行や手引きなどにより外出をされていますが、これらの方法は高度な技術習得が必要なことや同行者の負担が課題となっています。また、盲導犬を希望しても、日本の盲導犬の数は1000頭(対象者の1/300)にも満たず、解決が図られていないのが現状です。このような背景から、車輪付き杖型ガイドナビ装置の研究開発を行ってきました。開発の過程で様々な賞をいただいたり、メディアに取り上げていただくなど、社会から必要とされている研究であることを実感しています。
 今回、初めてクラウドファンディングに挑戦します。このプロジェクトで集まった皆様からのご支援を基に新たな改良を加え、少しでも早く実用化につなげたいと切望しています。皆さまのご支援をよろしくお願い致します。

【プロジェクト名】
「視覚障がい者単独歩行用の杖型ガイドナビ実証実験を推進したい」
【プロジェクトURL】
https://readyfor.jp/projects/guidecane
【概要】
 imadu-1.png視覚障がい者の方が町を歩くときは白杖を使いますが、常に集中?緊張を保つ必要があります。また、白杖を使用しても、ぶつかったり迷ってしまったりというのが実情です。
 大阪市立大学工学研究科の今津講師の研究グループでは、視覚障がい者の方が気軽に安全に一人で歩行できることを目指して、車輪付きの杖型ガイドナビ装置を開発しています。ロボットの技術を応用していますが、装置が動力で進んで利用者を引っ張るのでは無く、利用者が押すことによって一緒に進み、装置は車輪のステアリングとブレーキだけを自動で行います。特徴は利用者と装置が協力しながら歩くということです。道案内と安全確認を装置が受け持つことで、利用者は装置を押して歩くだけで目的地にたどり着くことができます。昨年度は、営業中のショッピングモール内で実証実験を行いました。imadu-2.png
 今回のクラウドファンディングで集まったご支援を活用して、装置の充電ドックと電源周りの開発を行います。これにより「充電ドックから利用者本人が取り出して目的地まで往復し、充電ドックに返す」という、より実用化時に近い形で実証実験を行うことができ、将来的な完成に向けて更なる一歩を踏み出すことができます。

これまでの活動実績等

【出展等】
■計測自動制御学会SI部門講演会 SI2010 優秀講演賞
「犬の散歩型インターフェースを持つ歩行者用道案内システム」
■IoT?ロボットビジネス実証実験支援プログラム AIDOR EXPERIMENTATION 2017年度
 「杖車輪型装置を用いた歩行者案内システムの機能検証」( https://teqs.jp/report/exp003_interview.php

■IoT?ロボットビジネス実証実験支援プログラム AIDOR EXPERIMENTATION 2018年度
?「視覚障がい者の歩行を案内する車輪付き杖装置の実証実験」( https://teqs.jp/report/exp007_interview.php )

■サービスロボット開発技術展2019 セミナー「視覚障がい者の単独歩行の支援を目指す車輪付き杖型ナビ装置」

【メディア出演等】
■NHK 関西のニュース 2018年1月15日
■毎日放送「ちちんぷいぷい」2018年3月12日
■NHKラジオ第2「視覚障害ナビ?ラジオ」2018年1月28日
■読売新聞関西版(夕刊)2018年1月15日
■日刊工業新聞 2018年1月16日
■読売新聞関西版(朝刊) 2019年2月1日

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